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室蘭 絶景ポイント 蓬莱門を撮る


室蘭の数ある絶景の中でも私が特別に好きな場所が「蓬莱門」※ホウライモンと読みます。

通常は波間に阻まれてその岩の前まではいけないのですが、大潮の日の引き潮時に数時間だけ長靴で入れる特別な場所でした。

 

そんな限られた時間では通常地元の人しか行けないと思っていたのですが、私は3回目のアタックで入れる方法を発見しました。

まあ、ある意味チカラワザというやつですが・・・それでもこれを知ってると知らないとでは全く苦労が違ってきます。

今回はこの室蘭の隠れた絶景「蓬莱門」をご紹介します。


準備するもの

カメラ(レンズは20mmでギリギリ岩が入ります)

三脚(トラベル三脚が楽)

長靴(簡易的な物でOK)

ウエーダー(ゴムは3年以内に劣化するので使用頻度が少ない私は超安価なこちらを使用してます)

・スマホ(潮汐ナビをインストール済み)

 


蓬莱門の場所

北海道室蘭市。

位置関係は北海道のこのあたり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

© OpenStreetMap contributors

室蘭市の有名な観光名所「地球岬」のすぐ近くになります。

googlemapでは「蓬莱門」(ホウライモン)で検索します。

 

するとチャラツナイ展望台をgoogleは示しますので、構わず

チャラツナイ展望台に向かいましょう。

※2019年現在は蓬莱門を示しておりますが構わず読み進めてください。チャラツナイ展望台に着いたら地球岬の反対側へと車を進ませます。すると左手に海側に曲がる林道があり、小さい看板が立っています。

看板には「夢の森」と書かれています。

「夢の森」方向に車を走らせて砂利道を下っていくと少し開けた場所に着きます。その先は鍵がかかっていて行き止まりのはずです。

© OpenStreetMap contributors                       道路脇の空き地に車を止めてここより徒歩で海まで下ります。画像地図に沿って歩きましょう。海近くではぬかるみがあるので長靴が良いですかね。ウエーダーは歩きやすさを優先して手にもって歩くとよいでしょう。

 

画像左上の小さい丸のところでウエーダーに着替えます。

長靴は岩場の高いところに置いていきましょう。

(潮にさらわれない様注意)

この時点で波が高いと判断した場合(高低差30cm以上)

危ないのであきらめましょう。ここは流れが速く水が非常に冷たいし急激に深くなってます。

流される=死ですね。

更に画像をよーく見てください。

赤いラインの場所が海が浅くて安全なルートです。

これを間違うと命の保証は無いので気を付けてください。

ルート以外の地形がどうなってるか私は知りません。

安全地帯に到着したらゆっくりと撮影に取り掛かりましょう。

荷物は一番高い場所に置いてください。

 


蓬莱門撮影のコツ

ここでスマホアプリの登場です。

私が海の深さの基準として使用しているアプリが

<潮汐なび>です。

私はこれを基準としておりますので、ほかのアプリの潮位は参考にしないでください。

 

このアプリに室蘭港を登録すると画像のような画面となります。

 

この日は月も大きくて夜間の岩場撮影に最適の夜ですね。

画面左上に満潮の時間が出ていますのでここを基準に蓬莱門の海の深さを測ります。

 

12:43の満潮の潮位は139cmですね。

このアプリの満潮の海の深さから-70cmが蓬莱門の海の深さです。

 

つまりこの日の12:43の時点での蓬莱門入り口の海の深さは69cmです。

成人男性の腿あたりの深さですね。

 

波のない日であればウエーダーがあれば余裕で入れます。

後は地図の安全ルートを通ればOKですね。

 


ここのロケーションをマスターするのに3回も通ってしまいましたが、そのおかげで札幌に居ながらにしてこの場所の撮影計画が立てられるようになりました。

初めてここに来たときは「こんな絶景に出会える場所が北海道にも残っていたのか!」

と感動しました。このブログを読んだ貴方も是非蓬莱門にトライしてください。

 

・・・更に追記

実際に撮影に行くときは更にGPVを確認して雲の動きと風速より波の高さを予測します。

念押しで地球岬ライブカメラも一応確認します。(でも札幌から3時間かかるのであてにはなりませんが)

こんなにアイテムがあるなんて現在はカメラマンにとって恵まれた時代なのでしょうね。


ここでの作品